英検準1級のリスニングを「速い」「知らない単語が多い」と感じる人は少なくありません。ただ、その感覚の中身は人によって違います。語彙が足りないのか、知っている語なのに音として拾えていないのか、聞こえてはいるが処理が追いつかないのか。どれなのかで、やるべき練習は変わります。
この記事では、原因の切り分け方から、Partごとに意識したいこと、選択肢の先読み、スクリプトの使い方、音読とシャドーイングの役割、復習で確認する5項目、そして学習サイクルまでを扱います。毎日聞いているのに手応えがない、という人ほど読む意味があるはずです。
英検準1級リスニングの形式と時間
まず全体像です。準1級の一次試験は、リーディングとライティングで90分、そのあとリスニングが約30分。リスニングは次の3つの形式、合計29問です。放送はいずれも1回だけで、選択肢は問題冊子に印刷されています。
- Part 1|会話の内容一致選択12問
会話の内容に関する質問に答えます。家庭・職場・買い物といった身近な場面のやり取りが中心です。
- Part 2|文の内容一致選択12問
説明文などのパッセージを聞き、内容に関する質問に答えます。歴史・科学・社会など、話題の幅が広い形式です。
- Part 3|Real-Life形式の内容一致選択5問
アナウンスなどの放送を聞き、その内容について答えます。放送の前に状況と質問が与えられるのが、この形式の特徴です。
準1級で覚えておきたいのは、放送が1回きりだということと、Part 1とPart 2で全体の8割以上を占めるということです。Part 3は問題数こそ少ないものの形式が独特なので、慣れているかどうかで差が出ます。まずはPart 1とPart 2を安定させて、Part 3は形式に慣れる、という順番が現実的です。
Note
出題形式・問題数・試験時間は変更される可能性があります。受験前には必ず公益財団法人 日本英語検定協会の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
「聞き取れない」を6つに分けて考える
リスニングが苦手というのは、耳の良し悪しの話ではありません。音が意味になるまでにはいくつかの工程があって、そのどこかで止まっているだけです。準1級で詰まりやすいのは次の6か所です。
① 単語を知らない
音は拾えていても、その語の意味を知らない。読んでも分からない語なので、聞いて分かるはずがありません。
② 知っているのに音で認識できない
文字なら一瞬で分かる語が、発音されると別の音に聞こえる。準1級でよくあるタイプです。
③ 意味処理が遅い
1文を理解しているうちに次の文が流れてしまう。1文だけ抜き出せば分かるのに、通しでは追えない状態。
④ 内容を覚えていられない
会話や説明の後半にさしかかると、前半が抜けている。Part 2の長めの音声で効いてきます。
⑤ 選択肢の処理で遅れる
設問や選択肢を読んでいるうちに、次の音声が始まってしまう。読む速度がリスニングの点を下げているケース。
⑥ 形式に慣れていない
どこに注意して聞けばいいのか分からず、全部を同じ重さで聞いてしまう。結果として肝心な部分を落とします。
以降のセクションは、どれも「①〜⑥のどれを直す話か」に対応しています。自分に当てはまりそうな番号を覚えておいてください。
自分の弱点を簡単に診断する
原因の切り分けは、1題あればできます。音声で解いたあとにスクリプトを読んでみて、次のどれに当てはまるかを見てください。
音声では分からなかったが、スクリプトを見たらすぐ分かった
音の認識や英文を処理する速度に課題がある可能性があります(原因②③)。音読やオーバーラッピングで、音と意味の結びつきを確認しましょう。
スクリプトを読んでも意味が分からない
語彙・文法・読解の問題です(原因①)。リスニングの量を増やしても解決しないので、読んで分かる状態を先に作ります。
一文ずつなら分かるのに、設問に答えられない
意味処理の速さ、情報の保持、選択肢の処理のどれかです(原因③④⑤)。聞き方と解き方の問題なので、この先の各セクションを参照してください。
準1級のリスニングでも、語彙が土台になる
リスニング対策というと音の練習を思い浮かべますが、準1級では語彙で止まっている人も多くいます。ただし、単語帳を1周すればリスニングが伸びる、という話ではありません。
読解に必要なのは「意味を知っている」状態ですが、リスニングに必要なのは「音を聞いた瞬間に意味が出てくる」状態です。この差は思っているより大きく、文字で見れば0.5秒で分かる語でも、音になると素通りしてしまいます。単語帳を使うなら音声つきのものを選び、必ず音と一緒に覚えてください。
もうひとつ、準1級では話題の幅が広いことが効いてきます。Part 2では歴史や科学、社会の話が扱われるので、そのテーマで繰り返し出てくる語を知らないと、内容以前に処理が遅れます。読解の演習で出会った語を音でも確認しておくと、ここが自然に補強されます。
「文字なら分かる」を「音でも分かる」に変える
原因②はよくあるつまずきの一つで、練習による改善が期待できるところです。やることは、文字・発音・意味の3つを結び直す作業です。次の順番で進めてみてください。
- 1
音声を聞いて、解けるところまで解く
先にスクリプトを見ないこと。どこが聞こえなかったかを残すために、まず音だけで挑みます。
- 2
聞き取れなかった箇所を特定する
全体をなんとなく「難しかった」で終わらせず、どのあたりで落ちたのかに見当をつけます。
- 3
スクリプトを見て、発音と意味を確認する
印を2種類つけます。知らなかった語には四角、知っていたのに聞こえなかった語には丸。この丸が、次の音読の対象です。
- 4
自分でも音読する
聞いた音を口で再現します。自分で出せない音は、聞き取れないままになりやすいからです。
- 5
もう一度聞く
さっきまで聞こえなかった箇所が、はっきり聞こえるようになっているかを確認します。ここまでで1周です。
全文でやる必要はありません。聞こえなかった数行だけで十分です。むしろ1題まるごとやろうとすると続かないので、対象を絞ってください。
Partごとに必要な力を整理する
29問を同じ聞き方で処理しようとすると、どこかで崩れます。Partごとに「何を取りに行くか」を決めておくだけで、落とす問題は減ります。
Part 1(会話)|取りに行くもの
話し手の関係、話題、そして最後にどうすることになったか。身近な場面なので内容自体は難しくありませんが、結論が終盤でひっくり返ることが多く、そこを落とすと誤答に吸い込まれます。
Part 1|失点しやすいところ
前半に出てきた単語だけを覚えて選んでしまうパターン。会話の途中で出た案が採用されなかった、というケースを常に疑ってください。
Part 2(説明文)|取りに行くもの
テーマと話の流れ。原因・結果・対比・結論のどれが述べられたかを追います。細かい年号や数字より、まず骨組みです。
Part 2|失点しやすいところ
テーマの背景知識がないと処理が遅れ、後半で集中が切れます。分野を絞らず、いろいろな話題の音声に触れておくことが対策になります。
Part 3(Real-Life)|取りに行くもの
この形式では、放送の前に状況と質問が与えられます。聞く前に「自分は何を探すのか」を確定させられるかどうかで、正答率が変わります。
Part 3|失点しやすいところ
状況設定を読み飛ばして、放送を漫然と聞いてしまうこと。問題数は5問と少ないため、形式に慣れておくと取り組みやすくなります。
どのPartで落としているかは、記録を残していないと分かりません。全体の正答率だけを見ていると、Part 2で崩れているのかPart 3の形式に慣れていないだけなのかが判別できず、対策の方向が決まらないままになります。
会話問題では「最終的にどうするか」を意識する
会話に出てきた単語をすべて覚える必要はありません。むしろ全部を覚えようとするから、肝心なところで容量が足りなくなります。追うのは次の5つだけで足ります。
- 誰と誰が話しているのか(夫婦か、同僚か、店員と客か)
- 何について話しているのか
- 何が問題になっているのか
- 途中で意見や態度が変わったか
- 最終的に、どうすることになったのか
設問になりやすいのは、後ろの2つです。準1級の会話は「最初はAにしようと言っていたが、相手の指摘でBにした」という展開を取ることが多く、前半だけ覚えていると誤答を選ぶことになります。but、actually、instead、on second thought といった合図が出たら、そこから先に注意を向けてください。
長めの音声では「話の流れ」を追う
説明文のような長めの音声では、一語一句の記憶は目指しません。準1級のPart 2はおおむね一定の型で進むので、次の骨組みに沿って聞くと処理が軽くなります。
- 何についての話か(冒頭で示されることが多い)
- 筆者や話し手は何を言おうとしているのか
- その理由として何が挙げられたか
- 具体例は、どの主張を支えるために出てきたか
- 何と何が対比されているか
- 結局どうなった、あるいはどうすべきだと言われたか
この骨組みさえ取れていれば、細部を忘れていても多くの設問には答えられます。逆に、印象に残った数字や固有名詞ばかり覚えて骨組みを落とすと、聞き取れているのに正解できない状態になります。読解で段落の役割を意識するのと同じことを、音声でやるイメージです。
「音は聞こえたのに正解できない」理由
音声はだいたい分かったのに、選択肢で外す。これはリスニング力ではなく解き方の問題です。原因はほぼ決まっています。
一部の情報だけ覚えている
耳に残ったフレーズは覚えているのに、話全体で何が言いたかったのかが抜けている。骨組みを優先して聞きます。
最終的な結論を聞き落とす
終盤で結論が変わるパターン。音声が終わる直前まで、態度の変化を追い続けてください。
似た単語が入った選択肢を選ぶ
聞こえた語が含まれているだけで正しく見えてしまう。同じ語が選択肢にあっても、内容まで一致しているとは限りません。
否定や比較を聞き落とす
not、rather than、instead of、less ... than など、1語で意味が反転する表現。ここを落とすと正反対の選択肢を選びます。
意見の変化を捉えられない
話し手が途中で考えを変えたのに、最初の発言を答えにしてしまう。会話問題で注意したい誤答パターンです。
音声にない内容を自分で補う
常識的にはそうでも、放送で言われていなければ不正解です。「たぶんこう言っていたはず」は危険な判断です。
基準はリーディングと同じです。「音声に出てきた語と一致するか」ではなく、「音声の内容と意味が一致するか」。放送の表現が選択肢で言い換えられることもあるため、単語の一致だけで判断しないようにしてください。
選択肢の先読みは、全部を理解しようとしない
先読みは有効ですが、やりすぎると逆効果です。選択肢を全部きれいに日本語に訳そうとして、放送の開始に間に合わない。準1級でよくある失敗です。放送が始まってしまえば、先読みの精度は意味を持ちません。
Point
先読みで確認するのはこれくらい
- 人物が出てくるか(誰の行動が問われそうか)
- 場所や場面を示す語があるか
- 4つの選択肢が、何で食い違っているか(時間か、理由か、行動か)
- 数字が並んでいるなら、数字を待ち構える
訳すのではなく、目で拾うだけで構いません。選択肢の違いが「行動」にあると分かっていれば、放送では誰が何をするのかに集中できます。逆に、時間が足りないと感じるなら先読みを捨てて、音声に全力を向けるほうが点は安定します。先読みは義務ではなく、余裕があるときの武器だと考えてください。
スクリプトは「原因分析」のために使う
スクリプトを先に読んでから音声を聞くと、聞き取れなかった箇所が分からなくなります。使う順番を守ってください。
- まず音声だけで解く
再生は1回だけ。途中で巻き戻したくなっても我慢して、最後まで通します。
- 答え合わせをする
何番を間違えたかだけを見ます。ここでスクリプトを開くと、次の工程が意味を失います。
- もう一度、音声だけで聞き直す
正解を知ってから聞き直すと、自分が落としていた語や部分がはっきりします。この工程が復習の質を決めます。
- スクリプトを開いて原因を特定する
ここで初めて文字を見ます。語の知識・音・文構造・正解の根拠を、この1回でまとめて拾い切ります。
とくに大事なのが3番目です。ここを飛ばしてスクリプトを開くと、「読めば分かる」という当たり前の確認で終わってしまい、どこが聞こえなかったのかが残りません。答えを知ってからもう一度聞く、というひと手間が復習の質を決めます。
何回もただ聞くだけでは伸びにくい
同じ音声を何度流しても、聞き取れなかった原因を確認しなければ、同じところでつまずきやすくなります。回数だけでなく、聞くことのあいだに何を挟むかが大切です。
必要なのは、聞く → 分からなかった理由を確認する → 修正する → もう一度聞く、という流れです。原因を確認してから聞き直すと、最初は拾えなかった音や意味を認識しやすくなります。原因を確認しないまま回数だけを重ねないようにしましょう。
音読とシャドーイングを使い分ける
どちらも有効ですが、目的が違います。段階を飛ばすと、どちらも効きません。
音読|スクリプトを見て声に出す
意味を理解しながら、英語の語順のまま処理する練習です。返り読みの癖を減らし、意味処理(原因③)を速くします。まずここから始めます。
オーバーラッピング|音声に重ねて読む
文字を目で追いながら、音声とぴったり重ねて読みます。強く読まれる語と弱く発音される語の差をつかみ、原因②の改善に役立てます。
シャドーイング|スクリプトを見ずに追う
聞こえた音を少し遅れて口に出します。負荷が高いので最後に置く練習で、準1級の段階では必ずしも必要ではありません。
順番としては、内容を理解する → 音声とスクリプトで音を確認する → 音読 → オーバーラッピング → 余力があればシャドーイング。準1級の段階では、まず音読とオーバーラッピングを丁寧に行うことが改善につながります。意味を十分に取れていない英文でいきなりシャドーイングをすると、音をなぞるだけの作業になりやすいためです。
再生速度は、目的を持って変える
速度を落とす目的は、楽に聞くことではありません。標準速度では流れてしまう箇所を、どこが聞こえていないのか特定するために落とします。ゆっくり聞いて「その語が発音されていたことに初めて気づく」なら、それは知識ではなく音の認識の問題だと分かります。
速い速度で聞く練習は、内容を十分に理解できている素材に対して使います。すでに意味が分かっている音声を速めて処理することで、処理速度に負荷をかけるのが目的です。初見の音声をいきなり倍速で聞いても、分からないものが分からないまま流れるだけで、練習になりません。
Note
速ければ速いほど良い、ということはありません。土台になるのは標準速度で正確に理解できることです。倍速で「なんとなく分かった」状態は、細部の判断が要る設問には対応できません。
メモは最低限にする
英文を書き取ろうとすると、書いているあいだの音声が抜けます。放送は1回だけなので、メモに気を取られること自体が失点につながります。書くとしても、次の程度です。
- 数字(時刻、金額、年など、あとで比較させられそうなもの)
- 人名や立場(誰の発言かが問われる形式で効きます)
- 対比の関係(AとBのどちらがどうだったか)
- 最終的な結論や決定
- 意見や態度が変わった箇所
記号と単語だけで十分です。文で書こうとした時点で遅れます。慣れないうちは、メモを取らずに聞いたほうが正答率が高いこともあるので、演習で両方試して自分に合うほうを選んでください。
復習では「なぜ間違えたか」を分類する
ここが、準1級のリスニングでいちばん差がつく工程です。1題解いたら、落とした問題ごとに次の5つのどれだったかを決めてください。
復習で確認したい5項目
① 語彙
知らなかった語句はあったか。あったなら、意味と音の両方で覚え直します。読んでも分からない語は、まず読める状態に。
② 音
知っている語なのに聞こえなかった箇所はどこか。よくあるつまずきの一つで、オーバーラッピングの対象になります。
③ 意味処理
聞こえたのに理解が追いつかなかった文はどこか。音読で語順のまま処理する練習の対象です。
④ 内容保持
終盤で前半の内容が抜けていたか。長めのPart 2で起きやすく、骨組みを追う聞き方とメモの量の見直しが対策になります。
⑤ 選択肢判断
音声は分かったのに選択肢で外したか。誤答パターンのどれに当てはまるかまで言葉にします。
複数の問題について記録を残すと、自分の傾向が見えやすくなります。②が多いなら音の練習、①が多いなら語彙、⑤が多いなら解き方。ここまで絞ることで、次にやることが決まります。
よくある失敗と、その直し方
問題数だけをこなす
解いた数が増えても、原因を特定していなければ同じところでつまずきやすくなります。新しい問題の数を追うだけでなく、一つひとつを原因分析と復習まで通すことが大切です。
聞き流すだけで終わる
BGMのように流しても、処理していない音は残りません。設問に答えるつもりで、能動的に聞く時間を確保してください。
最初からスクリプトを見る
先に読むと、聞き取れなかった箇所そのものが分からなくなります。必ず音声で解き、もう一度聞いてから開いてください。
単語を文字だけで覚える
意味を知っていても、音として知らなければリスニングでは使えません。音声つきで覚え直すか、演習で出会った語を音声と一緒に確認してください。
聞き取れない原因を分析しない
原因を分けずに量だけ増やすと、伸びていない期間が長くなります。1題ごとに5項目のどれだったかを書き出してください。
すべての英文を覚えようとする
全部を記憶しようとするほど、肝心の結論に容量が残らなくなります。骨組みを先に取り、細部は必要になったときだけ拾ってください。
先読みで時間を使いすぎる
選択肢を訳し切ろうとして放送の冒頭を逃すと、本末転倒です。違いだけを目で拾い、間に合わないなら先読みは捨てて音声に集中します。
苦手なPartを把握していない
準1級はPartごとに性質がかなり違うので、全体の点数では何も分かりません。Part 1・2・3に分けて記録してください。
答え合わせだけで終える
正誤の確認は復習の入口にすぎません。聞き取れなかった箇所の特定と、正解・誤答の根拠の確認まで進めて1題が終わります。
毎回違う教材に手を出す
新しい音声を次々に消費すると、復習の工程が飛びます。同じ音声を数回使い切るほうが、音の認識は定着します。
効果的な学習サイクル
ここまでの内容を、1題の中で実行する手順にまとめます。解いた数ではなく、この8ステップを通した数が実力になります。
- 1
本番形式で解く
放送は1回。途中で止めず、分からない語があっても最後まで聞きます。正誤を記録します。
- 2
正答率と苦手Partを確認する
全体の点数だけでなく、Part 1・2・3のどこで落としたかを残します。ここが対策の出発点です。
- 3
間違えた問題を、もう一度音声だけで聞く
正解が分かった状態で聞くと、「ここでこう言っていたのか」という箇所が急に立ち上がります。スクリプトはまだ開きません。
- 4
スクリプトで原因を分析する
落とした原因を、語彙・音・意味処理・内容保持・選択肢判断のどれかに決めます。復習の中心はこの判定です。
- 5
語彙・発音・意味を確認する
辞書で意味を引いて終わりにせず、その語が放送の中でどう発音されていたかを必ず聞き返します。
- 6
音読する(必要ならシャドーイングまで)
聞こえなかった数行を対象に。音読とオーバーラッピングまでで十分な場合も多くあります。
- 7
スクリプトを見ずに、もう一度聞く
さっき聞こえなかった箇所が聞こえるようになったかを確認します。ここで手応えが出ます。
- 8
数日後に、同じ問題をもう一度確認する
時間を置いても聞こえるかを試します。ここまで来て初めて、その1題が身についたと言えます。
週に何題という数より、STEP 8まで到達した題数を数えてください。STEP 2で止まっているうちは、題数を増やしても同じ原因で落とし続けます。
まとめ
準1級のリスニングで伸び悩んでいるなら、まずはこの記事で挙げた6つの原因に沿って切り分けてみてください。「読めば分かるのに、音になると分からない」場合は、音読とオーバーラッピングが改善に役立ちます。原因を分けずに量だけを増やすより、課題に合った練習を選ぶことが大切です。
そのうえで、スクリプトは答えではなく原因を見つけるために使い、聞こえなかった数行を音読して、数日後にもう一度聞く。この1周を丁寧にやるほど、次の1題が楽に聞こえるようになります。
Note
本記事は学習方法をまとめたものであり、合格を保証するものではありません。出題形式・問題数・試験時間の最新情報は日本英語検定協会の公式サイトをご確認ください。「英検」は公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
参考資料
よくある質問
- 英検準1級のリスニングは何問ありますか?
- 会話の内容一致選択が12問、文の内容一致選択が12問、Real-Life形式の内容一致選択が5問で、合計29問です。放送はいずれも1回のみで、試験時間は約30分です。
- 単語は知っているのに聞き取れません。どうすればいいですか?
- 音の認識や英文を処理する速度に課題がある可能性があります。スクリプトを見ながら音声と同時に読むオーバーラッピングは、音と文字を結びつける練習に役立ちます。聞こえなかった数行を対象にして、音読とセットで繰り返してみてください。
- 選択肢の先読みはしたほうがいいですか?
- 余裕があるならしたほうが有利ですが、必須ではありません。訳し切ろうとして放送の冒頭を逃すのが最も避けたい失敗です。人物・場所・4つの選択肢が何で食い違っているかを目で拾う程度にとどめ、間に合わないなら先読みを捨てて音声に集中してください。
- シャドーイングはやったほうがいいですか?
- 有効な練習の一つですが、順番があります。まず内容を理解し、音読とオーバーラッピングを丁寧に行ってから取り組みましょう。意味を十分に取れていない英文でいきなりシャドーイングをすると、音をなぞるだけの作業になりやすいためです。
- 毎日聞いているのに伸びている気がしません。
- 聞いた回数ではなく、あいだに原因の特定が挟まっているかで結果が変わります。解く → 原因を語彙・音・意味処理・内容保持・選択肢判断のどれかに分類する → 修正する → 聞き直す、というサイクルにしてみてください。同じ音声を使い切るほうが、新しい音声を消費するより定着します。