英検1級のリスニングは、速すぎる、知らない単語が多すぎる、と感じる人が多い技能です。ただ、そう感じている中身は人によってまったく違います。単語を知らないのか、知っているのに音と結びついていないのか、聞こえてはいるが意味処理が追いつかないのか。原因が違えば、やるべき練習も変わります。
この記事では、聞き取れない原因の切り分け方から、Partごとに意識したいこと、スクリプトの使い方、音読やシャドーイングの役割、復習で確認する5項目、そして日々の学習サイクルまでを扱います。「とにかくたくさん聞く」で止まっている人ほど、読む意味があるはずです。
英検1級リスニングの形式と時間
まず全体像です。1級の一次試験は、リーディングとライティングで100分、そのあとリスニングが約35分。リスニングは次の4つの形式、合計27問で構成されています。放送はいずれも1回だけで、選択肢は問題冊子に印刷されています。
- Part 1|会話の内容一致選択10問
会話の内容に関する質問に答えます。職場・家庭・友人同士といった場面の対話が中心です。
- Part 2|文の内容一致選択10問
説明文などのパッセージを聞き、内容に関する質問に答えます。科学・医療・社会問題といった学術寄りの話題が並びます。
- Part 3|Real-Life形式の内容一致選択5問
アナウンスなど、実生活の場面で流れる放送内容についての質問に答えます。
- Part 4|インタビューの内容一致選択2問
専門家などへのインタビューを聞き、その内容に関する質問に答えます。
放送が1回きりという点は、対策を考えるうえで決定的です。聞き逃した箇所を取り戻す機会がないので、「全部を完璧に聞く」よりも「落としてはいけない情報を確実に取る」ほうが現実的な戦略になります。何を優先して聞くかは、Partごとに少し変わります。
Note
出題形式・問題数・試験時間は変更される可能性があります。受験前には必ず公益財団法人 日本英語検定協会の公式サイトで最新の情報をご確認ください。
「聞き取れない」には複数の原因がある
リスニングが苦手というのは、耳の問題ではありません。音声が意味になるまでにはいくつもの工程があり、そのどこかで止まっているだけです。1級で詰まりやすいのは、次の6か所です。
① 単語を知らない
音は拾えているのに、その語の意味を知らない。読んでも分からない語なので、聞いても分かりません。
② 知っているのに音で認識できない
文字なら一瞬で分かる語が、実際の発音になると結びつかない。1級でもよくあるタイプです。
③ 意味処理が追いつかない
一文を理解している間に次の英文へ進んでしまう。単語も音も分かるのに、置いていかれる状態。
④ 内容を覚えていられない
長い会話や説明の後半にさしかかると、前半の情報が抜けている。Part 2やPart 4で効いてきます。
⑤ 選択肢の処理で遅れる
選択肢を読んでいるうちに次の音声が始まる。読解の速度がリスニングの得点を下げているケース。
⑥ 形式に慣れていない
何を聞かれるのか分からないまま、すべてを同じ重さで聞いてしまう。結果として、肝心な部分を落とします。
この6つは、この記事全体の土台になります。以降のセクションは、どれも「①〜⑥のどれを直す話なのか」に対応しています。
まず自分がどこで止まっているかを確認する
原因の切り分けは、1題あればできます。音声で解いたあと、スクリプトを読んでみて、次のどれに当てはまるかを見てください。
音声では分からなかったが、スクリプトを見たら簡単だった
英文そのものは理解できているため、音の認識や意味処理の速度に課題がある可能性があります(原因②③)。音声とスクリプトを照合し、音読やオーバーラッピングで確かめます。
スクリプトを読んでも意味が取れない
語彙・文法・読解の問題です(原因①)。リスニングの練習量を増やしても解決しないので、読んで分かる状態を先に作ります。
一文ずつなら分かるのに、設問に答えられない
意味処理の速度、情報の保持、選択肢の処理のどれかです(原因③④⑤)。聞き方と解き方の問題なので、次の各セクションを参照してください。
この3つを分けずに「リスニングが苦手」とひとまとめにしていると、効かない練習に時間を使うことになります。たとえばスクリプトを読んでも意味が取れない人がシャドーイングを増やしても、点はあまり動きません。
Listeningでも語彙力が土台になる
リスニング対策というと音の練習を思い浮かべますが、1級では語彙が効きます。ただし、単語帳を回せばリスニングが伸びるという話ではありません。読解で必要な「意味を知っている」状態と、リスニングで必要な「音を聞いた瞬間に意味が出てくる」状態は別物だからです。
後者に必要なのは、その語を音として何度も浴びていること。単語帳で意味だけを覚えた語は、文字で見れば分かっても、音声の流れの中では素通りします。単語帳を使うなら、音声つきのものを選んで、必ず音と一緒に覚えてください。
もうひとつ、1級では話題そのものの語彙が壁になります。Part 2では科学・医療・社会問題、Part 4では専門家の話が扱われます。その分野で繰り返し出てくる語(たとえば政策や研究に関する定型的な表現)を知らないと、内容以前に処理が遅れます。読解の演習で出会った語を音でも確認しておくと、この部分が補強されます。
「文字なら分かる」を「音でも分かる」に変える
原因②に当たる人がいちばん多く、そして伸びしろも大きいところです。やることは、文字・発音・意味の3つを結び直す作業です。
- 1
音声を聞いて、解けるところまで解く
先にスクリプトを見ないこと。どこが聞こえなかったのかを残すために、まず音だけで挑みます。
- 2
スクリプトを見て、聞こえなかった箇所を特定する
「知らなかった語」と「知っていたのに聞こえなかった語」を分けて印をつけます。後者がこの作業の対象です。
- 3
その箇所だけを、もう一度聞く
スクリプトを見ながら聞くと、なぜ聞こえなかったかが分かります。語と語がつながっていた、弱く発音されていた、自分の思っていた音と違った、のいずれかであることがほとんどです。
- 4
自分でも声に出す
聞いた音を再現します。出せない音は聞き取れないままになりやすいので、口を動かす工程を省かないでください。
この4ステップは、1題まるごとやる必要はありません。聞こえなかった数行だけで十分です。むしろ全文でやろうとすると続かないので、対象を絞ってください。
Partごとに必要な力は少し違う
27問を同じ聞き方で処理しようとすると、どこかで崩れます。Partごとに「何を取りに行くか」を決めておくだけで、落とす問題が減ります。
Part 1(会話)で意識すること
話し手の関係、話題、そして最終的にどうすることになったか。細かい単語より、会話の着地点を取りにいきます。前半の情報だけで判断すると、後半のひっくり返しを落とします。
Part 2(説明文)で意識すること
テーマと、話の流れ(原因・結果・対比・結論)。一語一句ではなく構造を追います。学術寄りの内容が多いので、背景語彙の不足がそのまま失点になります。
Part 3(Real-Life)で意識すること
何を判断させられるのか。放送の前に状況と質問が与えられる形式なので、聞く前に「何を探すか」を決められるかどうかで差がつきます。
Part 4(インタビュー)で意識すること
話し手の主張と、それを支える具体的な内容。問題数は少ない一方で音声が長いため、集中を切らさずに主張を追い続ける力が要ります。
会話では「目的・関係・結論」を意識する
会話問題で全部を覚えようとすると、たいてい後半で崩れます。追うべき情報は多くありません。
- 誰と誰が話しているのか(同僚か、家族か、店員と客か)
- 何について話しているのか
- 何が問題になっているのか
- 話し手は最終的にどうすることにしたのか
- 途中で意見や態度が変わったか
とくに最後の2つが設問になりやすいところです。会話は「最初はAと言っていたが、相手の指摘を受けてBにした」という展開を取ることが多く、前半だけを覚えていると誤答の選択肢にそのまま吸い込まれます。話が変わった合図(but、actually、on second thought など)が出たら、そこから先に注意を向けてください。
長い説明では「話の構造」を追う
説明文やインタビューのような長めの音声では、一語一句の記憶は目指しません。代わりに、話がどう組み立てられているかを追います。
- 何についての話か(冒頭で示されることが多い)
- どんな問題や疑問が提示されたか
- その原因として何が挙げられたか
- 具体例は、どの主張を支えるために出てきたか
- 何と何が対比されているか
- 結論として何が言われたか
この骨組みが取れていれば、細部を忘れていても多くの設問には答えられます。逆に、細かい数字や固有名詞を必死に覚えて骨組みを落とすと、聞き取れているのに正解できない状態になります。読解で段落の役割を意識するのと同じことを、音声でやるイメージです。
聞き取れたのに正解できないのはなぜか
音声はだいたい分かったのに選択肢で落とす。これはリスニング力ではなく、解き方の問題です。原因はほぼ決まっています。
細部を覚えて、結論を落とす
印象に残った具体例や数字は覚えているのに、話し手が結局何を言いたかったのかが抜けている。骨組みを優先して聞きます。
音声に出た語が入った選択肢を選ぶ
聞こえた単語が含まれているだけで正しく見えてしまう。同じ語が入っていても、音声全体の意味と一致するとは限りません。
話し手の最終的な判断を聞き落とす
会話の終盤で結論がひっくり返るパターン。最後まで態度の変化を追ってください。
否定・比較・条件を取り違える
not、rather than、unless、only if など、1語で意味が反転する表現。ここを落とすと正反対の選択肢を選びます。
自分の常識で補ってしまう
一般的には正しくても、音声で言われていなければ不正解です。「たぶんこう言っていたはず」は危険な判断です。
問われている点と違う情報を覚えている
設問が理由を聞いているのに結果を覚えている、というずれ。Part 3のように事前に状況が示される形式では、聞く前に的を絞れます。
基準はリーディングと同じです。「音声に出てきた語と一致するか」ではなく、「音声の内容と意味が一致するか」。音声の表現が選択肢で言い換えられることもあるため、単語の一致だけで判断しないようにしてください。
スクリプトは「原因を見つけるため」に使う
スクリプトを最初から読んでから音声を聞くと、聞き取れなかった箇所が分からなくなります。使う順番が大事です。
- まず音声だけで解く
本番と同じく1回で。分からない語があっても止めずに最後まで聞きます。
- 答え合わせをする
正誤だけを確認します。この時点ではまだスクリプトを開きません。
- もう一度、音声だけで聞き直す
答えを知った状態で聞くと、聞き取れていなかった箇所が浮かび上がります。
- スクリプトを開いて原因を特定する
知らなかった語、知っていたのに聞こえなかった語、音のつながり、文構造、正解の根拠。ここでまとめて確認します。
Point
スクリプトで確認する5つ
- 知らなかった単語・表現(意味を調べ、音でも確認する)
- 知っていたのに聞こえなかった箇所(この記事のいちばんの対象)
- 音のつながりや弱く発音されていた部分
- 一度で意味が取れなかった文の構造
- 正解の根拠になった一文と、誤答が誤答である理由
「ただ聞くだけ」を何度繰り返しても伸びにくい
同じ音声を10回流しても、聞き取れなかった原因が残ったままなら、10回目も同じところで落ちます。回数ではなく、間に何を挟むかで結果が変わります。
必要なのは、聞く → 分からなかった理由を特定する → 修正する → もう一度聞く、というサイクルです。3回目までに原因が分かっていれば、4回目の聞こえ方は変わります。原因を確認しないまま回数だけ重ねるのは、聞き流しと変わりません。
音読・オーバーラッピング・シャドーイングの使い分け
音声を使った練習はいくつかありますが、目的が違います。混ぜて使うと、どれも中途半端になります。
音読(スクリプトを見て声に出す)
文構造と意味を確認しながら、英文を自分の口で処理する練習。意味を取りながら読めるようになるまでは、まずここです。
オーバーラッピング(音声に重ねて読む)
スクリプトを見ながら、音声と同時に読みます。リズム・強弱・音のつながりを体に入れる練習で、原因②に直接効きます。
シャドーイング(スクリプトを見ずに追う)
聞こえた音を少し遅れて再現します。音の認識と処理速度を鍛えますが、負荷が高いので最後に置く練習です。
順番としては、内容を理解する → 音声とスクリプトで音を確認する → 音読する → オーバーラッピング → 余力があればシャドーイング、という流れが無理がありません。意味がほとんど取れていない英文をシャドーイングしても、音をなぞるだけの作業になり、伸びにつながりません。
Note
シャドーイングは万能の練習ではありません。効くのは主に「音は聞こえているのに認識できない」タイプの詰まりです。スクリプトを読んでも意味が取れない段階なら、まず語彙と読解を優先してください。
再生速度を変えて練習するときの考え方
速度を落とす目的は、楽に聞くことではありません。標準速度で流れてしまう箇所を、どこが聞こえていないのか特定するために落とします。0.75倍で聞いて「その語が発音されていたことに気づく」なら、それは知識ではなく音の認識の問題だと分かります。
逆に、速い速度で慣らす練習も、速ければ速いほどよいわけではありません。土台になるのは、標準速度で正確に理解できること。倍速で聞いて分かった気になっていても、細部の判断が要る設問には対応できません。標準速度で内容を取れるようになってから、負荷をかける用途として使ってください。
10秒ずつ戻せる機能があるなら、聞こえなかった数秒だけを繰り返すのが効率的です。1題を頭から流し直すより、対象を絞ったほうが1回あたりの学習密度が上がります。
メモは「全部書く」のではなく最低限にする
英文を書き取ろうとすると、書いている間の音声が抜けます。放送は1回だけなので、メモに気を取られること自体が失点につながります。
- 数字(年、金額、割合など、あとで比較させられるもの)
- 人名・立場(誰の発言なのかが問われる形式では効きます)
- 対比の関係(AとBのどちらがどうだったか)
- 結論・決定事項
- 意見や態度が変わった箇所
記号と単語だけで十分です。文で書こうとした時点で遅れます。慣れないうちは、メモを取らずに聞くほうが正答率が高いこともあるので、演習で両方試して自分に合うほうを選んでください。
復習で確認したい5項目
「リスニングが苦手」を、具体的な課題に変える作業です。1題解いたら、間違えた問題について次の5つのどれだったかを分類してください。
① 語彙
知らなかった語句はあったか。あったなら、意味と音の両方で覚え直します。
② 音
知っている語なのに聞こえなかった箇所はどこか。オーバーラッピングの対象になります。
③ 意味処理
聞こえたのに理解が追いつかなかった文はどこか。音読で処理速度を上げる対象です。
④ 内容保持
途中で前半の情報を忘れたか。骨組みを追う聞き方と、メモの取り方を見直します。
⑤ 選択肢判断
音声は分かったのに選択肢で外したか。誤答の理由まで言葉にして確認します。
複数回ぶんを記録すると、自分がどこで落としているかの傾向が見えやすくなります。②が多いなら音の練習、①が多いなら語彙、⑤が多いなら解き方。ここまで絞れて初めて、次にやることが決まります。
よくある失敗と、その直し方
問題数だけをこなす
解いた数が増えても、原因を特定していなければ同じところで落とし続けます。新しい問題を増やすだけでなく、解いた問題を原因の特定と聞き直しまで通すことが大切です。
同じ音声を何度も流すだけ
聞く前に「今回は何を確認するのか」を決めてから再生してください。原因の特定が挟まっていない再生は、聞き流しと同じです。
スクリプトを最初から読んでしまう
先に読むと、聞き取れなかった箇所そのものが分からなくなります。必ず音声で解いたあとに開いてください。
単語を文字だけで覚える
意味を知っていても、音として知らなければリスニングでは使えません。音声つきで覚え直すか、演習で出会った語をスクリプトと音声で確認し直してください。
聞き取れない原因を分析しない
分けていないと、効かない練習に時間を使い続けることになります。上の5項目で分類する習慣をつけてください。
一語一句を覚えようとする
放送は1回きりなので、全部を記憶しようとすると必ずどこかが抜けます。骨組みを優先し、細部は設問に応じて拾ってください。
速い速度で聞けば伸びると思っている
標準速度で正確に理解できていないうちに倍速で聞いても、分かった気になるだけです。速度は、そのあとの負荷として使うものです。
苦手なPartを把握していない
全体の正答率だけでは、どのPartで落としているかが分かりません。Part別に記録を残してください。
答え合わせだけで終える
正誤の確認は復習の入口にすぎません。聞き取れなかった箇所の特定と、正解・誤答の根拠の確認まで進めて、ようやく1題が終わります。
毎回違う教材に手を出す
新しい音声を次々に消費すると、復習の工程が飛びます。同じ音声を、解く・原因を探す・音読する・聞き直すという形で数回使い切るほうが、音の認識は定着します。
効果的な学習サイクル
1題を、次の7ステップで回してください。ここまで通して1題が完了、と考えると進め方が安定します。
- 1
本番と同じ条件で解く
放送は1回。途中で止めず、分からない語があっても最後まで聞きます。かかった時間と正誤を記録します。
- 2
正答率と苦手Partを確認する
全体の点数だけでなく、どのPartで落としたかを残します。ここが対策の出発点になります。
- 3
スクリプトを見ずに、もう一度音声だけで聞く
答えを知った状態で聞くと、自分が聞き取れていなかった箇所が浮かび上がります。
- 4
スクリプトで原因を特定する
知らなかった語、知っていたのに聞こえなかった語、音のつながり、文構造を確認します。復習の中心はここです。
- 5
語彙・表現を音とセットで確認する
意味を調べるだけで終わらせず、その語が音声でどう響いていたかを聞き直します。
- 6
音読・オーバーラッピングで音と意味を結ぶ
聞こえなかった数行を対象に。余力があればシャドーイングまで進めます。全文をやる必要はありません。
- 7
数日後、スクリプトを見ずに聞き直す
同じ音声が前より楽に聞こえるかを確認します。ここまで来て初めて、その1題が身についたと言えます。
週に何題という数より、STEP 7まで到達した題数を数えてください。STEP 2で止まっているうちは、題数を増やしても同じ原因で落とし続けます。
まとめ
英検1級のリスニングで伸び悩む原因は、6つのどこかにあります。まずはそれを分けること。分けないまま「たくさん聞く」に走ると、時間のわりに点が動きません。
原因が分かれば、やることは決まります。スクリプトは答えではなく原因を見つけるために使い、音読とオーバーラッピングで音と意味を結び直し、数日後にもう一度聞く。この1周を丁寧にやるほど、次の1題が楽に聞こえるようになります。
Note
本記事は学習方法をまとめたものであり、合格を保証するものではありません。出題形式・問題数・試験時間の最新情報は日本英語検定協会の公式サイトをご確認ください。「英検」は公益財団法人 日本英語検定協会の登録商標です。
参考資料
よくある質問
- 英検1級のリスニングは何問ありますか?
- 会話の内容一致選択が10問、文の内容一致選択が10問、Real-Life形式の内容一致選択が5問、インタビューの内容一致選択が2問で、合計27問です。放送はいずれも1回のみで、試験時間は約35分です。
- 音声が速すぎて聞き取れません。速度を上げる練習をすべきですか?
- その前に、原因の切り分けをおすすめします。スクリプトを見れば分かるなら、音の認識や意味処理の速度に課題がある可能性があります。音声とスクリプトを照合し、音読やオーバーラッピングで確認してみてください。速い速度での練習は、標準速度で正確に理解できるようになってから負荷として使うものです。
- シャドーイングはやったほうがいいですか?
- 有効ですが、万能ではありません。効くのは主に「音は聞こえているのに語として認識できない」タイプの詰まりです。スクリプトを読んでも意味が取れない段階なら、まず語彙と読解を優先してください。順番としては、内容理解 → 音の確認 → 音読 → オーバーラッピング → シャドーイングが無理のない流れです。
- リスニング中にメモは取るべきですか?
- 取るなら最低限に絞ってください。数字、人名や立場、対比の関係、結論、意見が変わった箇所くらいです。英文を書き取ろうとすると、書いている間の音声が抜けます。放送は1回きりなので、聞くことを優先してください。
- 毎日聞いているのに伸びている気がしません。
- 聞く回数ではなく、間に原因の特定が挟まっているかどうかで結果が変わります。解く → 原因を語彙・音・意味処理・内容保持・選択肢判断のどれかに分類する → 修正する → 聞き直す、というサイクルにしてみてください。同じ音声を使い切るほうが、新しい音声を消費するより定着します。